Appleが開発した「Apple Watch」は、便利な機能がたくさんあるため、人気が高いデバイスです。実際にApple Watchで何ができるのか、知りたい人は多いですよね。

Apple製品が大好きで、Apple Watch保有者 いつもの匠 です。
Apple Watchを使い始めるまでは、本当に必要か悩みました。今では手放せない、アイテムの1つになっています。
この記事では、体験を踏まえて「Apple Watchの5つの便利な使い方」を紹介します。最後まで読むと、Apple Watchがあなたに必要か分かりますよ。
Apple WatchでiPhoneを探す(便利1)
Apple Watchを購入して、まず最初に便利だなと思う機能/使い方です。これはApple Watchとリンクしている iPhoneを見失った場合、Apple Watchを操作してiPhoneに音を鳴らさせる機能です。
実際にやってみるとこんな感じです。
操作手順
先の動画にもありましたが、次の順で操作を行います。
これはApple Watchの全Seriesで利用可能です。
操作1. Apple Watch の操作画面を下から上にスワイプして、コントロールセンターを表示します。
操作2. iPhoneが震えているアイコンをタップします。

操作3. iPhoneが呼び出し音を鳴らします。(以下はApple Watchの状態)

これだけの簡単操作で、iPhoneを見つけることができます。
何が便利なのか?
リモコンとスマートフォンは、自宅で見失うものトップ10に入るものと言っても過言ではありません。(本当?)
さっと身につけている Apple Watch を見て、スワイプ→ワンタップ!で探せるお手軽さが非常に便利。
これは我が家のように幼い子供が居る家庭や高齢な人、あるいは忘れっぽい人ほど、その恩恵にあやかりやすいですね。
我が家では筆者夫婦に加え、両親も使っているので、毎日誰かが1回はこの機能を活用しているという状況で、無くてはならない機能となっています。
Apple Watchで睡眠を管理する(便利2)
以前は腕時計をしたまま眠ることはほとんどありませんでした。
しかし、Apple Watchを購入してからは入浴以外は常時身につけています。
その理由の一つが、Apple Watchは睡眠管理に向いているデバイスだからです。
ここでの「睡眠管理」とは、ここでは特に効果の高い次の2つの機能を指します。
- 目覚まし時計
- 睡眠状況の記録
これらは睡眠状況を改善したい人には欠かせませんよ。
目覚まし時計としてのApple Watch
これはApple Watchだけでなく、スマートウォッチ全般に言える機能ですが、手首を振動させて起こす「目覚まし時計機能(アラーム機能)」は素晴らしいです。
大音量で5回の時間差アラームを経て起床していた筆者ですが、Apple Watchのアラーム機能ではほぼ1回で目覚められるようになりました。
これは直接身体に触れているものが震えるという点が大きいみたいです。
もちろん個人差はあると思いますが、少なくとも大音量の目覚まし時計よりは家族に迷惑を掛けずに単独で起床可能です。
つまり、自分だけ早起きしたい、確実に起きたいという用途には非常に合っているわけです。
さらに次の Apple Watch アプリを使えば効果的です。
Sleep Cycleですっきりとした気分のよい目覚めをいつでも時間どおりに。Sleep Cycleはあなたの睡眠パターンをトラックし、眠りが浅くなるタイミングで起こしてくれるスマートアラームです。目覚まし時計で無理矢理に起こされたときとは違って、自然で十分な睡眠がとれたという充足感とともに目覚めることができます。
Sleep Cycle: スマートアラーム目覚まし時計
つまり、睡眠の浅さ深さなどの睡眠状況のトラッキング(記録)と、眠りが浅くなるタイミングで起こす機能が便利なのです。
もしピッタリの時間に起きたい場合は Apple Watch標準のアラーム機能を使用しますが、9割はこの Sleep Cycle で起床しています。


余談ですが、筆者の父は「Hey, Siri 3分タイマーセットして」という呼びかけを毎日やっています。
そもそもスマホを開かずにタイマーセットできる、これ自体が素晴らしく便利なのです。もちろん慣れは必要ですけど。
睡眠状況の記録をするApple Watch
先の Sleep Cycle は今や使わないと気持ち悪いくらいになってしまいました。
その理由は Apple Watch で収集したデータを iPhone に集計して、睡眠状況を記録してくれる機能にあるからです。



眠りが悪かった日のステータスを確認して、良かった日と比較することによって改善を図ったりすることもできます。
これらのグラフを毎日活用する!なんてことはないのですが、調子が悪いなと思ったときの原因探しに使えるのです。
大抵は、直近の睡眠時間が減っている、就寝時間が遅い、運動量が減っている などの傾向が簡単に確認(分析)できるので、思い切った改善を図ることができます。
これは寝付きが悪い人、深く眠れない人、長時間眠れない人についても効果があるかもしれません。
参考までに、長時間眠くなった筆者は分析結果から運動量の不足に気づき、定期的なランニングを始めることで睡眠改善できた経緯がありました。
Apple Watchでトランシーバーする(便利3)
地味ではあるんですが、Apple Watchはトランシーバー機能を搭載しています。
この機能ですが、地味ながら非常に便利です。
LINEやSMSみたいなメッセージングアプリで良いんじゃないの?と思うかも知れません。
しかし、受け手に対して音声を強制的に再生できる点にポイントがあります。
例えば、ショッピングに行って妻を見失うことがよくあります。
その際にこのトランシーバー機能を使って、見つける/気づかせられます。
もちろんウルサイ場所だと厳しいのですが、LINEやSMSの通知よりも気づかせられる確率が高いと感じます。
ちょっとした通話ですが、FaceTime通話やLINE通話よりも手軽で使いやすい場面がけっこう多くて助かっています。
使い方
Apple社 公式の動画が分かり易いので、こちらをご覧ください。
ポイントは予め登録した相手としか通話できないところです。
大抵の場合は家族や恋人など、近しい相手だけ登録して利用することができます。
もちろん通話したくないときはOFFにすれば良いのです。
とはいえ、これをOFFにしたまま忘れてしまって…なんてこともよくあるんですけどね(汗)
Apple Watchで買い物を便利にする(便利4)
Apple Watchは買い物リストを便利に管理してくれます。
もちろんリマインダーアプリを使って ToDoリストとして管理するのも簡単です。
しかし、次のアプリを使用すると更に便利です。
これだとスマホを操作することなく、買い物リストを管理することができるからです。
つまり、Apple Watchなら両手が塞がっていてもリストが確認できるのです。
- iPhoneで買いたい物を追加する(筆者が移動中に自宅で妻が追加する)
- スーパーマーケットの入口で Buy Me a Pie! をApple Watchで開く
- 買い物しながら Buy Me a Pie! の対象をタップして消していく


この手順2と3が Apple Watch やスマートウォッチを活用すべきポイントです。
これはスマートフォンで代用するには厳しい使い方になるため、Apple Watchのようなウェアラブルデバイスを使うべき絶好のタイミングといえます。
しかも家族持ちであれば、こういう買い物の機会はかなり多いです。我が家は週1回以上。
子供連れの人であれば、スマートフォンを取り出す煩雑さから解放される良さは分かるはず。
また、妻が自宅からスマートフォンで追加するとすぐに反映されるのも嬉しいところ。

ちなみに、これらの操作はiOSの「リマインダー」アプリや他のToDoアプリでも実施できます。
しかし、専用アプリを利用することによって、通常タスクと混ざったり、家族ルールを作ったりする必要がありません。
我が家はリマインダーアプリの特定のリストを共有するよりも、「Buy Me a Pie! を使う」と決める方がラクだと感じたために活用しています。
Apple Watchで2段階認証する(便利5)
巷ではあまり話題になっていませんが、実はApple Watchを使った2要素認証が実現できます。
わざわざスマホを取り出す必要が無くなるのは、利便性が高いと感じられる使い方ですね。
Apple製品を使用する場合には必ず使うApple IDは、2要素認証が必要不可欠です。
AppleIDは、Apple社のWebサービスもしくはApple IDを使ったログイン画面で使用します。

このとき、Apple Watchでは使用場所の確認が表示されます。


次に6桁のワンタイムパスワードが表示されます。

こちらを先のログイン画面に入力すると、ログインが完了します。
これでiPhoneの取り出し&ロック解除を省略できます。
時間にして数十秒は省略できますから、利用頻度次第では恩恵が大きいですね。
Microsoftアカウントの場合
Microsoftによるサービスでは、Microsoftアカウントを使用して認証する必要があります。
この時、必ず次のアプリで2要素認証を行う必要が出てきます。
Microsoftの認証画面ではIDとパスワードで認証します。
その後は iPhone を取り出してロック解除した後、アプリ「Microsoft Authenticator」を探してタップ、アプリに表示された番号をタップ!という手順を辿ります。
これだけで20~30秒は確実にかかります。アプリ探しに手間取ったら1分を越えることも。
この作業がけっこうストレスを感じるんですよね。
しかし、Apple Watchを使えば手順をかなり省力化できます。
Microsoft AuthenticatorをiPhoneにインストールすると、特別な設定をしていない限りはApple Watchにもアプリがインストールされます。
この状態でMicrosoftの認証画面でワンタイムパスワードが表示されると、Apple WatchのMicrosoft Authenticator に通知されます。


あとは、先の認証画面と同じ番号をタップするだけで完了です。
明らかに二要素認証にかかる手間と時間を削減することができますよね。
ただし、タイミングや設定状態によってはApple Watchだけでは上手く動作しないことがあります。
その不安定な動作が残念なところですが、上手く動作してくれるときは嬉しいくらい手間が減ります。
会社でMicrosoftのクラウドサービスを利用しているのであれば、ぜひ検討すべきですね。
Cisco Duo Securityの場合
昨年のコロナウイルス騒動によるテレワークの普及に加え、ゼロトラスト・セキュリティといったセキュリティ対策の新しい流れによって、ビジネスユーザーが常時VPNを使用する機会が増えてきました。
一見すると、個人所有のApple Watchと関係ないように見えますが、実はそうでもありません。
なぜなら Cisco Duo Security ではID/パスワードの認証に加え、スマートフォン(の専用アプリ)を活用した二要素認証を実現しているからです。
そして、iPhoneのCisco Duo SecurityアプリはApple Watchに対応しているのです。
例えば、専用ソフトウェアでVPN接続を認証した後、スマートフォンへ確認が通知されます。
このとき、Apple Watchに自動インストールされたDuoアプリでも同じく通知が発生します。


この画面で「証人」をタップするだけで、二要素認証に成功してVPN接続が可能となります。
こちらは業務ルールに依存するために、会社に使用可否は確認する必要はあります。
しかし、もし利用できるならばスマホを取り出してロック解除する手間が省略できるため、毎日の利用が非常にラクになります。
筆者このDUOアプリを使ったVPNの認証を毎朝行っているのに加えて、関連サービスを使う度に認証を繰り返すため、一日に頻繁利用していて恩恵を高い頻度で受けられていますね。
Apple Watchは想像よりも便利
Apple Watchほど、保有する前と後で印象が違うデバイスも珍しいかもしれません。
これまで紹介してきた通り、次のような人には自信を持ってオススメできます。
対象者 | 嬉しい機能 |
---|---|
忘れぽい人 | iPhoneを探す、振動タイマー |
高齢者 | iPhoneを探す、ヘルスケア全般 |
めんどくさがりな人 | 2要素認証の代行 |
買い物をよくする人 | 買い物リスト、トランシーバー |
睡眠を改善したい人 | 睡眠トラッキング、目覚まし |
もし該当する人で購入を迷っているようであれば、絶対に買って損はしないと断言できますね!

そうは言っても、Apple Watchは高価なデバイスですから、少しでも安価に購入したいですよね。
同じ悩みを抱える方は次の記事も併せてご覧ください。
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。