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【警告】AWS DeepRacer リーグには絶対に参戦してはいけない理由とは?

アイキャッチ:AWS DeepRacer リーグには参戦してはいけない

この記事は最終更新日から3年以上が経過しています。

ここ数ヶ月、DeepRacer にハマっていました。

機械学習の勉強とソーシャルゲームの要素を合わせたような仕組みが、匠にはかなりツボ。

機械学習シロウトでしたが、とにかく楽しくてハマッてました。

しかし、この記事のタイトルの通りに感じたので記事にしました。

この記事で匠のように同じ過ちを繰り返す人が、1人でも増えることを願っています。

AWS DeepRacer 自体は楽しい良い教材

AWS DeepRacerってなに?

バーチャルでのレースリーグ、かつ流行りの機械学習、かつ様々なロジックが絡むという技術者垂涎の仕組みになっています。

端的に言えば、機械学習ラジコンカーのソーシャルゲームです。

詳しくはこちら。

Amazon Web Services, Inc.
AWS DeepRacer(機械学習で運転する 1/18 スケールのクルマ型デバイス)| AWS AWS DeepRacer は、文字どおり機械学習を自由自在に操る最速の手段です。強化学習により駆動する 1/18 スケールの完全自走型レーシングカー、3D レーシングシミュレーター...
Qiita
AWS DeepRacer関連情報まとめ【随時更新】 - Qiita 会社で「AWS DeepRacerリーグで最速伝説つくるぞ!」ってチームに参加することになったので、「AWS DeepRacerってなに?」というところから調べて情報をまとめ始めました。...
クラスメソッド発「やってみた」系...
【DeepRacer】ワークショップの超丁寧な日本語資料で強化学習を体験する #AWSSummit | DevelopersIO 敷居が高く感じる強化学習ですが、非常に丁寧で親切な日本語ドキュメントにそってハンズオン形式で体験できる素晴らしいワークショップでした!

https://github.com/aws-samples/aws-deepracer-workshops/blob/master/Workshops/2019-AWSSummits-AWSDeepRacerService/Lab1/Readme-Japanese.md

AWS DeepRacer にハマると

匠もこっそりハマってました。完全に中毒でした。

1回あたり総額$3くらいかかります。

となると一ヶ月に回しで数百回。。。もう計算したくありません(汗

こんな感じですごく面白いですが、すごく高額な遊びなのは事実です。

ただ、このお陰で機械学習、特に強化学習について沢山のことを学ぶことができました。

ここまでは、まだ良い話。

AWS DeepRacer リーグは最悪

AWS DeepRacer リーグってなに

DeepRacerには、AWS主催の公式リーグがありまして、記事執筆の間は開催されていました。

Amazon Web Services, Inc.

記事の本題ではないので省略しますが、その中で実機レースとして下記が開催されました。

Amazon Web Services, Inc.
AWS Summit Online 2020 - オンデマンド視聴 | AWS AWS Summit Online 2020 は開催終了しました。一部セッションはオンデマンドで視聴いただけます。2021年5月11日 (火)、5月12日 (水) に開催されるAWS Summit Online 2021に...

これの参加者の目当てはこちらです。スゴく皆が期待していました。

re:Invent 賞
 表彰対象:
  ①各 Summit サーキットの1位 
  ②全 Summit サーキットを通じて所定の方法で評価された「ポイントゲッター」上位 3 名(①②合計 24 名)
 賞の内容:
  re:Invent 2019 (米国ラスベガスにて開催)への参加のご招待 / および re:Invent 2019 内で開催される AWS DeepRacer ノックアウト・ラウンドへの参加権
AWS DeepRacer 賞
 表彰対象:各 Summitサーキット 1-10位
 賞の内容:AWS DeepRacer (Car) の贈呈

つまり、高額商品ありの賞レースです。ガチ勢は勢いづくわけです。

匠も自信作のモデルをもって参戦しましたよ。こっそり。

はじまるまでは、そりゃワクワクしてましたよ。コース横で。

DeepRacer コース

こんなの見ながら、自分が作ったモデルがどう走るのかイメージトレーニングしてました。

DeepRacer 実機

結果ですが。

・・・

・・・

・・・

1回も完走できず、ランクにさえ載りませんでした。。。

条件はほとんど皆同じなのでまだ良いのです。仕方ないと思ってました。しかし。。。

AWS DeepRacer リーグ 東京が最悪だった話

これまでの話を踏まえて、こちらを見てください。

あわせて読みたい
DeepRacer League Tokyo Ranking01
DeepRacer League Tokyo Ranking02

気づきました?

このランキングの違和感、わかりますか?

1社がTOP3を占め、TOP12なら6人(50%)を占めるわけです。

この一番の原因は、DeepRacer実機とシミュレータでの動作がまったく異なるからです。

シミュレータで学習させればさせるほど失敗する!という最悪の結果です。

しかも、それは実機で動かせなければ何が良いのか、まったく分からないわけです。

そして、TOP10は、日本で手に入らなかったはずの DeepRacer 実機を保有しているわけです。

つまり、re:Invent 2018 に参加してワークショップでゲットすることが前提条件だったわけです。

個人では、ホントに無理ゲー。

八百長ではないが、フェアではない

世界レコードだなんだとかいってますが、そりゃシラけますよ。

ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
アマゾンの「DeepRacer」日本大会、優勝は強化学習1カ月の“AI初心者” ニュースイッチ by 日刊工業新聞社  米アマゾンウェブサービスの人工知能(AI)技術で自律型ラジコンを走らせる「AWSディープレーサーリーグ」の日本大会で大日本印刷(DNP)が1位から3位に入り、...

いやいや、AIに対する技量とか、全然関係ないから。

DeepRacer実機は初心者じゃないから

スゴいアドバンテージだったんだから!

だって、特定の人達だけが正確に事前準備しまくってたんですから。

しかも組織力フル活用しまくって、ランキング独占て。

大企業が組織参戦して上位を占めるソシャゲなんて、これから誰がやるの?

面白いか、それ。

こんなの大企業資本があってこそ参戦する意味があるってのを思い知らされましたよ。

個人で出走して絶望ですよ。

ちなみに、この話の背景には、こういうセッションがあるわけです。

https://aws.summitregist.jp/public/session/view/259

クラスメソッド発「やってみた」系...
【レポート】DNPにおけるCCoEの役割とAWS DeepRacerを活用した人材育成 #AWSSummit | DevelopersIO 現在開催中のAWS Summit Tokyo2019にて、Day1のセッションJ1-04「DNPにおけるCCoEの役割とAWS DeepRacerを活用した人材育成」の参加レポートです。
ロボスタ - ロボット情報WEBマガジ...
AWS、自律レーシングカーで強化学習を学ぶ「AWS DeepRacer」実機を日本初お披露目 大日本印刷が採用、社内... シェア 391 ツイート 43 はてブ 9 アマゾンウェブサービスジャパン株式会社(AWSジャパン)は2019年5月23日、強化学習の完全自走型レーシングカー「AWS DeepRacer」や「Ama...
ZDNet Japan
AWS、自動走行車「DeepRacer」を国内初披露--DNPがAI人材育成に活用中 AWSジャパンは、18分の1スケールの自動走行型レーシングカー「AWS DeepRacer」を国内初披露した。併せて、DNPが同サービスの活用事例について説明した。

DeepRacer による人材育成としての事例と考えると素晴らしいです。

それは間違いありません。

ただし、AWS Summit Tokyo における DeepRacer League における立ち位置を考えると話が違います。

これ、完全にみんなで準備してきましたー、って話です。

自分たち大企業だけができるスゴい投資をして、それで上位独占してスゴいでしょー!ってわけです。

もうやってられませんよね!なんだ、このほぼヤラセゲーム。

1位はまだ分かる、組織で出るのもまだ許せる、でも何人も出て、しかも既に持ってるDeepRacer 実機を増やしてなんだよそれ、キミらいらないじゃんって話です。

というわけで、こちらの「AWS DeepRacer GP(Grand Prix) powered by DNP」は参加してはいけない類のイベントです。

https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/seminar/1192318_1595.html

だって、レースを開催して「我が社はスゴいでしょう」と自慢されるだけの会です。

なんだそれ。そんなん何が学びになるんだ、全然面白く無いんだよ。

ここで開発者のネットワーキングして得があるのは、開催企業のDNP社だけですからね。

機械学習のスゴい実践的なノウハウなら専業の他社に聞けば良いし、もう DeepRacer 実機の賞レースはないんです。あるのは DNPご自慢会。

実機だって手に入らないから他で活かせないんです。

やってらんない、解散解散。

それにたいして、クラウドファンディングやったり、人を募集したりしてた彼らはエラいですよ。

だんぜん応援したくなること間違いありません。

組織力だなんだとはいえ、彼らは草の根だし、アライアンス関係ないですしね。

AWS DeepRacer リーグが最悪な原因はなに?

あれだけ書いといてなんですが、DNP社などの参加した大企業だけが必ずしも悪いとは思いません。だって、ルール通りに彼らはやったんだから。不公平な中で、それを嬉しそうにするのは腹立たしいですが。

杜撰な AWS DeepRacer 運営が最大の原因です。

つまり、こういうことです。

  • 実機がないと、全然ダメなことは絶対に分かってたはず
  • 限定条件の企業しか絶対に上位に食い込めない仕組みの無理ゲーソーシャルゲーム
  • 豪華賞品の賞レースで課金させまくるで悪質な釣り

それが分かっていて、AWS は DeepRacer 草の根ユーザーを切り捨てたわけです。

いや、食い物にしたって方が正しいかな。

ただでさえ、高額なゲームなだけに、余計に悪質だと感じました。

今後の DeepRacer League の楽しみ方

AWS Summit Tokyo が DeepRacer ユーザーとしては最低の形で終わりました。

今後ですが、匠は DeepRacer および DeepRacer League に参加するのはこれで辞めることにしました。

だって、もう目指す先がないんだから!

バーチャルリーグだって似た状態なんです。この記事の執筆時点ではこんな感じ。

DeepRacer Virtual Circuit Leaderboard

今後、DeepRacer を始められる方は、ちょっとだけ勉強目的で少し走らせるのは良いと思います。

しかし、DeepRacer League に参戦することはオススメできません。お金の無駄。

そんなわけで、匠の参戦はここまでとして、これからは Deep4Drive を応援します。

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