- GoProを購入する前に問題点を知りたい
- 自分が気づいてないGoProのデメリットは?
- GoProは本当に買っても大丈夫か?
GoProを使い始めてみると、軽い、コンパクト、広角撮影が便利で非常に満足しています。しかし、まったく不満点がないわけではありません。

GoProユーザーでガジェット研究家こと いつもの匠 です。
実際に購入してみるまで、GoProについて気づいていない問題がわかりませんでした。
そこでこの記事では、筆者がGoProを使って分かった購入前に知りたかった5つの失敗を紹介します。この記事を読めば、GoProを不安なく購入できるようになります。これからGoProを購入するなら、必ず参考にしてください。
対象のGoProは?
この記事を執筆した当時、筆者が購入したのはGoPro HERO8 Blackでした。





この記事を最初に執筆したときの最新モデルだったよ
現在のGoPro最新モデルは以下です。


この記事で紹介する内容は、いずれのGoProにも共通します。



どのGoProを持っていても、読んで無駄にはならないよ
失敗1. ズームができない
これ、購入するまで誤解していた大きなポイントです。
そして、恐らく今後のGoProシリーズでも改善されることは無い大きな特徴となります。
画角とズームは違う
GoProは、小型軽量、防水設計といったアクションカメラらしさに加えて、臨場感たっぷりに撮影できる超広角レンズが特徴です。
次の4つの画角から選べるのが非常に便利で、重宝します。(画角が広い順)
- SuperView
- 広角
- リニア
- 狭角
見え方は次の動画を見てください。(0:06~0:13)
しかし、誤解してはいけません。
広角なのは画角であって、ズームとは関係ないのです。
つまり、遠くが細かいのは変わらないし、ズームアップは無理。
これは通常使いのカメラとしては、意外に不便なことが多々あります。
遠くに行ってしまった子供、遠くに見える動物、雲や飛行機を撮影しようと思っても、ズームアップ(拡大)できないんだから、離れた物体は常にウォーリーを探せ状態です。
運動会で我が子を撮影するのには向かないと言わざるをえません。
これはアクションカメラの宿命ともいうべき弱点でしょう。
なぜならレンズがコンパクトにならざるをないため、光学ズームやズームレンズを使えるようにするのは難しいんでしょうね。
その特性上、仕方ない欠点とも言えます。
ズームの欠点を補うには
このズームができないという欠点を補う方法は、カメラ以外の機能を用いるのであればいくつか存在します。
例えば、4Kなどの高解像度でいったん撮影した後、好きなように編集でトリミングする、もしくは編集でズームするという方法です。
これは別に GoPro HERO8 Black に限った方法ではありませんが、高解像度やRAWで撮影できるカメラならではです。
ただ、画質が落ちたり、編集の手間がかかったりと副作用はもちろんありますから、ベストとは言いづらいところです。
もしくは次のレンズをアドオンするという手もありますよね。




しかし、ズームではないですし、アクションカメラとしての機動性が損なわれてしまうのはどうかな?と思ったりしますね。いや、これはこれで欲しいけど。
あるいは風景撮影にしか使わないという割り切りもありますね。
このズーム問題は、GoProの特性上仕方ないので今後も改良されることはないでしょう。
失敗2. 外部出力に難あり
GoProは、単体では外部出力ができません。
つまり、GoPro単体ではディスプレイやテレビに出力できませんし、Webカメラとして利用することもできません。
USB経由でWebカメラ化するドライバが開発中だそうですが、2020年秋にはまだ正式リリースされていません。
GoProの側面には、USBコネクタの挿入口があります。しかし、こちらはPC/タブレットへのデータ転送専用であって、ライブ撮影はできない仕様となっています。


つまり、そのままではPCにカメラデバイス(Webカメラなど)として認識させることはできないわけです。
もしWebカメラのようにライブ撮影するには、いくつかオプションの機材が必要となります。


この辺については、こちらの記事でも詳しく記載しました。ぜひご覧ください。
正直なところ、これらオプション製品は高価な割に単機能で応用が利きません。しかも装着がメンドクサイので敬遠してしまいがちです。
しかし、コンパクトさが持ち味のGoProである以上、こういう仕様はもうどうしようもないかもしれません。
失敗3. 操作がめんどくさい
筐体が小さいだけに、けっこう操作が面倒だなと感じる部分があります。
小さい画面がネック
そもそもですが、GoProはその操作画面が小さいです。
この画面でフリックとタップで操作をするわけですが、ちょっとイマイチです。
次の動画をご覧ください(0:20~0:52)
ご覧の通り、動きのもっさり感とフリック&タップへの反応が若干よろしくありません。
また、いくつかの機能はスマホアプリでも操作することが可能です。
しかし、機能が限定的だったり、ネットワークで接続するのがやや面倒です。
メディアモジュラーで外部出力
機能を求めていくと、メディアモジュラーを装着したくなります。
なぜなら外付けマイクを接続したり、外部ディスプレイやキャプチャーデバイスに接続したりしたくなるからです。そうするとこんな感じになります。


このメディアモジュラーがくせ者です。メディアモジュラー経由で外部接続すると、次のような画面が表示されます。


これは、SDカードが入っていると表示される保存したメディアデータの一覧画面です。
恐らく保存したデータを外部ディスプレイで確認することを想定した作りなんですが、Webカメラとして毎回Zoom会議に使用したい人間としては、この画面が最初に表示されないで欲しい!
しかも、ここから画面表示をすべて消してWebカメラとして機能させるように操作する手順がこちらの動画となります。
とにかく遅い、反応が悪い、とストレスを感じずには居られません。
これは恐らくGoProの画面の小ささに起因する問題ではないかと考えています。
そのため、ここも改善され辛いであろう GoPro のツラいところです。
余談ですけど、メディアモジュラーを付けた GoPro の操作方法ってなかなか分かりづらいし、丁寧な説明資料がありません。そのため、こちらのサイトの内容が非常に助かりました。


理由4. かなり発熱する
GoProの発熱ってけっこう激しいです。
匠の場合、炎天下で風景撮影したまま放置していたら、すぐに停止してしまいました。
この辺のトラブルはけっこうよくある話みたいで、下記のようにFAQが用意されています。


SDカードの種類問題の解決策を見る限り、こちらのSDカードを購入すれば良さそうなもんですが…高いんですよね、Sumsungじゃ無い限り。一覧からは下記のSDカードシリーズ一択になるのは明白です。


ただ、購入して使ってみた限り、こちらで完全には解決したとは言い難く、発熱はします。フリーズの発生率は下がるかも知れませんが。
また YouTube では色んな対策が紹介されていますので、そちらも参考になります。
理由5. 高い
GoProは高価です。筆者が購入した GoPro はこちら。高いですよね!


実際のところ、GoProシリーズ自体が高価で、最新機種はもっと激しい価格です。


しかも、このカメラは単品だけで使えることなんてなくて、だいたい次のようなアクセサリーが欲しくなるわけですよ。









純正品は高価すぎる!
そんなことを思って、慌ててサードパーティ製品を探すわけです。






うん、安い!と思って買って、ハタと気づくわけです。



しまった!アクセサリで1~2万円も出費になってしまう!
そして、三脚やらバッグやらなんやらかんやら揃えると、さらに手痛い出費になります。
これはカメラユーザーあるあるですよね。
ココで言いたいのはGoProは高価だぞ!という事実に加え、ホントに単品で使うか?ということを考慮しなくてはならない点です。
これらのアクセサリを含めた出費まで考えて、他のアクションカメラやミラーレス一眼カメラなんかと比べて、このGoPro HERO8 Blackを買う価値が自分にあるのか。
そこは大きな大きな問題です。
(もちろん、匠は考えずに買ってしまったクチですが。)
それでも少しでも安く購入したい方は下記をご覧下さい。


GoProを購入したのは間違いか?



GoProは買って良かった!
この記事で書いていたことは何だったんだということになりますが、本来のアクションカメラ用途なら最高です。正直、大した不満はないです。
ズーム?しないですよ、移動しながらとか、子供と遊びながらなんか。ズームしたいような写真や動画を撮るなら、手持ちのミラーレス一眼カメラを持って行きますよ。ええ、まちがいなく。
つまり、アクションカメラ以外の用途にはメンドクサイのが、このカメラの特徴とも言えるわけです。
Webカメラや通常使いにも使えなくはありませんが、そっち専門のカメラには劣ります。そりゃそうだ、その用途向けに作ったカメラじゃないんだから。
だから、この記事で書いたようなネガティブな面があるのは仕方が無いんですよね。
これらのネガティブな面を踏まえた上で、この高性能なアクションカメラを愛せるか。それを考えれば購入するべきかどうかは解が見えてきます。



結局は、みんな欲しくなって買うんだけどね