- Libero 5G Ⅲはメイン端末にして大丈夫?サブスマホにすべき?
- 中国製スマートフォンは性能が悪そうなイメージがあるけど大丈夫?
- Libero 5G Ⅲはバッテリーは1日持つの?
ZTE社の「Libero 5G Ⅲ」はコストパフォーマンスを追求しながら、有機ELの大画面を採用した魅力的なスマートフォンです。ただし、中国製スマートフォンということで不安を感じるかも知れません。
格安スマホのコレクションが趣味の いつもの匠 です。
前モデル「Libero 5G Ⅱ」を使いこんだ経験から、libero 5G Ⅲ がどれくらい良くなったかが気になっていたんだよね。
実際に「Libero 5G Ⅲ」を使いこんだ筆者が、「コストパフォーマンスを追求したスマートフォン」の名に偽りなく、「安いだけで使えないスマホではないのか?」をチェックしました。
この記事では「コスパを追求した有機ELの大画面スマートフォン Libero 5G Ⅲ」を率直に紹介します。この記事を読めば、Libero 5G Ⅲを購入してよいか判断できるようになりますよ。
Libero 5G Ⅲの概要は既に知ってる人は
Libero 5G Ⅲはコストパフォーマンスを追求したエントリーモデル
Libero 5G Ⅲは、2022年末に Y!mobile(ワイモバイル)から発売されたスマートフォンです。中国の有名メーカー「ZTE」が製造しています。
ZTEは1985年に設立された中国の電気通信機器メーカーです。
主に通信機器、ネットワークソリューション、スマートフォン、モバイルデバイス、ビデオ会議システムなどを提供しています。世界中で高い評価を得ている有名な企業です。5G技術の研究開発に長く取り組んでいて、2020年より5Gスマートフォンをリリースしています。また、AI、IoT、ビッグデータ、クラウドなどの技術分野でリードしているメーカーでもあります。
Libero 5G Ⅲの主な特徴は以下です。※赤太文字は前作Libero 5GⅡからの進化点
- 有機ELの約6.67インチ大画面ディスプレイ
- 8コアでDimensity 700採用
- 5G通信対応
- Android12対応
- おサイフケータイ機能付き
- ディスプレイ内指紋認証機能
- トリプルカメラ
- 大容量バッテリー4,120mAh
- IPX5/IPX7・IP5Xの防水・防塵仕様
これらの特徴の中でも、前モデルから大きく進化した有機ELの大画面ディスプレイとディスプレイ内指紋認証、トリプルカメラ搭載を紹介します。
有機ELの大画面ディスプレイで快適な動画視聴
鑑賞体験の良さがLibero 5G Ⅲ最大の魅力です。
Libero 5G Ⅲの大画面ディスプレイは、iPhone14 Pro Maxより大きい6.67インチです。その大画面ディスプレイを、高画質・省電力な有機ELで実現することで、最高の鑑賞体験を提供しています。
有機ELはまだ高価だから、エントリーモデルのスマートフォンでは貴重だね
この有機ELと大画面ディスプレイで、Libero 5G ⅢはYouTubeやNetflixなどの動画視聴を快適にしてくれます。
Libero 5G Ⅲの大画面の広さと画質の良さによって、エントリーモデルとは思えないほど快適な動画視聴を体験させてくれます。
大きい画面だと大きな文字で読めるから、老眼でも安心!
ロック解除しやすいディスプレイ内指紋認証
ディスプレイ内指紋認証機能で、Libero 5G Ⅲがより便利になりました。
Libero 5G Ⅲのディスプレイ内指紋認証が、利用者に提供してくれるメリットは以下の2つです。
- 右利き、左利き問わず、指紋認証でロック解除しやすい
- 指紋認証でアプリのクイック起動ができる
前モデル(Libero 5G Ⅱ)のサイドボタンの指紋認証は、スマホを左手で持ったときには使いにくさを感じました。また、反応が少し遅い場面もありました。
一方、Libero 5G Ⅲは利き手に依存しないため、スムーズに指紋認証ができます。
サイドボタンの指紋認証が使いにくかった人には嬉しい改良だね!
指紋認証で「クイック起動」できるようになった点も、利用者の利便性アップしてくれています。この機能によって、スムーズに目的のアプリを開けるようになりました。
つまり、Libero 5G Ⅲでは目的のアプリを起動する時間を短縮してくれる機能として、ディスプレイ内指紋認証が役立ちます。
トリプルカメラ搭載
Libero 5G Ⅲはトリプルカメラ(3眼レンズ)を採用して、より多彩な写真撮影が可能になりました。
レンズ | 画素数 | 特等 |
---|---|---|
1. メインカメラ | 1,200万画素 | 高画質で鮮やかな写真撮影ができる |
2. 被写界深度カメラ | 200万画素 | 背景ぼかしが可能で、被写体を際立たせられる |
3. フラッシュ | – | – |
4. マクロカメラ | 200万画素 | 被写体に寄った近接撮影が可能 |
日常の撮影や記念撮影、とっさの写真や動画の撮影はスマートフォンが基本です。
カメラ機能は絶対に良い方が良い!
Libero 5G Ⅲはそんな期待に応えて、エントリーモデルながらトリプルカメラ(3眼レンズ)を搭載しています。
Libero 5G Ⅲは新たに200万画素マクロカメラが搭載しました。このマクロカメラによって、被写体に近づいた撮影が可能になりました。
(クリック・タップで拡大できる)
このマクロカメラを含むカメラ機能については、別の機会に詳しく紹介します。
Libero 5G Ⅲ レビュー
筆者がメインスマホとして使いこんだ経験に基づいて、Libero 5G Ⅲの良かった特徴を紹介します。
指紋認証からの「クイック起動」が便利
Libero 5G Ⅲの指紋認証は、認証直後にアプリ起動できる「クイック起動」を搭載しています。このクイック起動は最大5個までアプリを設定できる便利機能で、筆者のお気に入りです。
これまで顔認証やボタンセンサー型指紋認証のスマートフォンを使ってきた筆者ですが、このクイック起動は新鮮でした。なぜならよく使うアプリを1ステップで起動できる便利さを体験できたからです。
この機能が効果を発揮しやすいのは、キャッシュレス決済を使う場面です。クイック起動あり/なしで、その手順を比較すると違いが明らかです。
◆ クイック起動なし
- 顔認証でロックを解除
- アプリを探す
- アプリを起動する
- 決済する
◆ クイック起動あり
- 指紋認証してアプリ起動する
- 決済する
たった2ステップ省略できるだけに見えますが、慌てやすいタイミングでのこの差は大きいと感じました。
数秒~数十秒の違いのはずだけど、だいぶ違って感じるよ
このクイック起動でPayPayや楽天ペイを快適に利用できるため、筆者はスマホだけで前より気軽にコンビニやスーパーに行けるようになりました。
有機ELの大画面で見る映画が美しい
Libero 5G Ⅲ最大の特徴「有機ELの大画面」で見る映画は、とにかく美しくて満足度が高いです。
筆者の趣味はAmazon Primeでの映画鑑賞です。大画面液晶のキレイさから、リビングの液晶テレビでばかり映画を観ていました。ただ、いつも腰を据えた映画鑑賞を強いられ、不便さを感じていました。
もっとベッドサイドで手軽に観たい映画もあったんだよね
Libero 5G Ⅲは持ち運べる大画面の有機ELですから、どこでも美しい画面で映画が楽しめる液晶テレビの代わりにもなります。(地上波は視聴できませんが)
液晶テレビでしっかり観る映画だけでなく、ベッドサイドにLibero 5G Ⅲを置いて軽く映画を楽しめるようになりました。この手軽に美しい画面を楽しめるのが、Libero 5G Ⅲの魅力です。
防水性能が高いから、洗面所やキッチンで美しい映像を楽しめるよ
安いから気兼ねなく使えて安心
Libero 5G Ⅲは、ワイモバイルなら24,480円で格安に買えるのが最大の魅力です。しかも、2023年3月なら機種料金1円※という破格な値段設定です。
※プラン料金など購入条件があるので注意
近年10万円以上の高性能スマートフォンが多い中、圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。有機EL液晶スマートフォンのうち、ここまで安い機種は他にありません。
もはやスペアとして複数台持ちたくなるくらい安いよね
この安さによる安心感から、Libero 5G Ⅲは破損や水没の恐れがある使い方であっても、気兼ねなく使えます。なぜなら、壊れて買い換えても費用が安く済むからです。次の用途なら絶対に損しません。
- YouTubeを見せるなど子供に使わせる(破損リスク)
- バイクのスマホスタンドに取り付けて使う(落下リスク)
- キッチンや洗面所などの水場で使う(水没リスク) など
このLibero 5G Ⅲの大きな長所を生かして、気軽にワイモバイルで購入しておくと良いでしょう。
Libero 5G Ⅲ イマイチなポイント
筆者が実際に使い込んだ経験から、Libero 5G Ⅲのイマイチだったポイントを紹介します。
外部スピーカーがイマイチ
残念ながら、Libero 5G Ⅲの外部スピーカーはモノラルです。そのため、映画や動画のサウンドに迫力がありません。
素人が普段聞いて不満を覚えるレベルではありませんが、外部スピーカーの音も良かったら最高だったのに…と思いました。
外部スピーカーで聴く場合とイヤホンで聞く場合とでは、音の満足度が全然ちがうよ。
Bluetoothイヤホンを使用すればステレオで聴けるので、あまり問題にはなりにくい短所です。
ボタンセンサー型の指紋認証ではない
Libero 5G Ⅲのディスプレイ内指紋認証では、指を画面に当てる操作が不便に感じるときがあります。
Libero 5G Ⅲはディスプレイ内指紋認証ですが、前モデルのLibero 5G Ⅱはサイドボタンに指紋認証センサーを搭載していました。筆者はサイドボタンの指紋認証はボタンを押す動作と認証の動作が1回で済むため、使い勝手の良さを感じていました。
便利だったボタンセンサー型指紋認証がディスプレイ内指紋認証に変わり、少し指の動きが多くなってしまいました。わずかですが、煩わしさを感じることがありました。
指紋認証の感度はすごく良いし、単なる慣れの問題だけどね。
ゲームの動作が遅い
Libero 5G Ⅲでのゲームプレイは快適さに欠ける場合があります。
筆者はよくスマートフォンのゲームをプレイしますが、Libero 5G Ⅲではスペック不足を感じてしまいました。これは少し専門的になりますが、RAMが4GBと小さく、SoCも非力なのが原因です。
「RAM」は、スマートフォンの部品の1つで、一般的に作業机に例えられるケースが多いです。RAMが小さいと、スマートフォンが処理するデータや情報の量が増えるにつれて、動作が遅くなりやすくなります。つまり、ゲームには不向きといえます。
RAMが大きいスマートフォンだと、高速で動作する大きいデータやアプリケーションを同時に処理できる能力が高い反面、バッテリーの消耗が激しくなる、価格が高くなりやすいといった難点があります。
「SoC(System on Chip)」とは、スマートフォンの中で中心的な役割を担う「マイクロプロセッサー」と、その周辺の部品を一つにまとめたものです。つまり、スマートフォンの中枢部分にあたり、様々な処理を担当しています。
例えば、スマートフォンのアプリを起動したり、画面をタップしたりすると、SoCがその指示を受け取り、必要な処理を行います。また、スマートフォンの通信機能やカメラ機能もSoCが担当しています。
このスペック不足は、複数のアプリを起動させたり、複雑な処理をさせたりした場面で顕著に感じます。筆者はLibero 5G Ⅲで人気3Dゲーム「Apex Legends Mobile」をプレイしていますが、動作がカタついてストレスを感じることがありました。
普段の使い方はもちろん、普通のゲームをプレイするなら問題ありません。しかし、「スマートフォンで3D映像キレイなゲームを快適にプレイしたい!」と考えるなら、別の高性能スマートフォンを検討すべきでしょう。
Libero 5G Ⅲはメイン機にもサブ機にもおすすめ
Libero 5G Ⅲを使った結論は、メインにもサブにも使える優秀な5Gスマートフォンです。
Libero 5G Ⅲはエントリーモデルという位置付けながら、有機EL液晶やディスプレイ指紋認証などを搭載しています。高機能・高コストパフォーマンスなLibero 5G Ⅲは高評価でした。
普段ネットサーフィン/SNS/動画視聴が主な用途であれば、Libero 5G Ⅲはメイン端末として十分使えるスマートフォンです。
またLibero 5G Ⅲはサブ端末にも最適です。価格が安く、「ショッピング中に子供に動画を見せる」「バイクのスマホスタンドに固定する」など、スマートフォンが壊れる可能性がある場面でも安心して利用できます。
高価なスマートフォンが壊れたら悲しいもんね。
筆者が調査した結果、「Libero 5G Ⅲに買うと良い人」は以下のいずれかに該当するです。
- スマートフォンをできるだけ安く手に入れたい人
- 大画面で液晶がきれいなスマートフォンが欲しい人
- 気兼ねなく使えるサブ用のスマートフォンが欲しい人
- ゲームの快適さは求めない人
- 国内メーカーにこだわらない人
サブ機が欲しい場合はもちろん、スマートフォンを初めて持つ両親や友達にもお奨めできる製品です。以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。