マストドン(Mastodon)特有の機能「CW」と「NSFW」がありますが、効果的に使えていますでしょうか?
ただ「文字や絵が隠れる」だけと思っていませんか?それはちょっと勿体ない!
各インスタントのタイムラインに流れる「CW」「NSFW」を研究した成果から、この記事では単なる操作方法だけではなくマストドンを楽しむためにCW/NSFWを使う方法を紹介します。
楽しいマストドンライフのお役に立てれば幸いです。
「CW」と「NSFW」って何?
「CW」とは
「CW」とは「Contents Warning」の略で、「コンテンツ警告」の意味となります。
マストドンの他ユーザーに対して、トゥート内容の閲覧前に警告を与える機能です。この機能によってトゥート本文を隠すことが可能となります。
「CW」のトゥート例
例えば、こんな感じです。

これはローカルタイムラインだろうが、連合タイムラインだろうが、全て同じに見えます。
さて、このトゥートを「もっと見る」ボタンから開いてみると。。。

トゥート内容を閲覧することが出来ますね。
「CW」の設定方法
利用するクライアントによって操作方法が異なりますが、ここではマストドン標準のWEBクライアントでご説明します。バージョン違いで若干異なるのかもしれないのはご容赦ください。
まず、トゥートの入力画面にて、画像のように「CW」ボタンを選択します。

「CW」ボタンを選択すると色が変わり、警告文の入力画面が現れます。

この警告文と内容をセットで入力します。

ちなみに、警告文も500文字制限にカウントされる点は注意してください。
「NSFW」とは
「NSFW」とは「Not Safe For Work」の略で、「仕事場での閲覧には注意」の意味となります。
マストドンの他ユーザーに対して、トゥートに添付した画像や動画を表示する前に、警告を与える意図で使用する機能です。この機能を使うと、トゥートに添付された画像や動画を隠すことができます。
「NSFW」のトゥート例
「NSFW」を設定したトゥートはこうなります。

開いてみると、添付した画像が表示されます。

なお、WEB版を使用すると添付した画像は隠れませんが、一部のクライアントアプリケーションでは添付した画像まで隠れるようです。この辺りの仕様はクライアントによって、マチマチのようです。
「NSFW」の設定方法
トゥート入力画面で画像や動画をアップロードします。その後、「CW」の横に「NSFW」ボタンが表示されるので選択します。

「NSFW」ボタンの色が変わったら設定完了です。

トゥートすると、上の画像のように画像部分が隠れます。
ここまで基本的なご説明をしてきましたが、ここからが実際の使い方のお話となります。
「CW」「NSFW」通常の使い方
「エロコンテンツ」を隠す
エロ画像やエロ動画など「18禁」といわれるコンテンツの不意の閲覧を防止するために使用されることが多いみたいです。
この機能が実装されたのは、Pawoo(Pixivのマストドンインスタンス)などで18禁イラストの投稿が相次いだことあったのが原因かな?と勘違いしていたのですが、そうではなかったようです。
どうやら海外では卑猥・残虐などに当たるコンテンツについて、こういう表記をする英語のネットスラングがあるようです。詳しくは分かりませんが、そういう文化なんでしょうね。
思想主義など「読んで欲しくない人」を除外する
「特定の人」に向けたメッセージなどがこれに当たります。宗教や主義に関する主張、気に入らないなら読むな、など色々想いがある方が投稿される場合に使うようです。
この使い方で使ってる例をいくつか見受けられましたが、多くは「見た方が悪い」と言うための免責代わりに使われているように見受けられました。
そして、マストドンブームから少し時間が経過した今となっては、このような用途でお行儀の良く使っているユーザーは非常に少ないようにも見受けられます。ちょっと残念です。
さて、ここまでは説明書のような説明をしてきました。ここからが、ようやくこの記事の本題です。
「楽しむためにCW/NSFWを使う」にはどうしたら良いでしょうか。そのヒントになる使い方をいくつか紹介します。
楽しむための「CW」「NSFW」の使い方
今回ご紹介するのは主に CW ですが、NSFW でも同じ使い方ができますので読み替えてください。
(1) 特定の人に呼んで貰う一発ネタで「CW」「NSFW」
トゥート本文が隠れることを利用して、一発ネタでフォロワーを笑わせるのに使えます。
例えば、こんなのはどうでしょうか。

長押しすると。。。

夜中にこんなネタが流れて来たら、思わずニヤリとさせられませんか?
(2) 「問題」と「解答」に使う「CW」「NSFW」
解答を隠してしまえば、問題と解答に利用できますね。
例えば、こんなのはどうでしょうか。

制限時間は10秒です(笑)

答えられましたか?簡単でしたよね?
こんな感じで、問題と解答のトゥートをするのに使えそうです。英語や試験の問題をトゥートするボットがいずれ現れると思いますが、このように使われていくのだろうと予測できますね。
(3) 要約に使う「CW」「NSFW」
コンテンツを要約して読んで貰うのにも使えます。
例えば、こんなのはいかがでしょうか。

もう少し詳しく知りたいな、と思ったら開いてみるわけです。

使い所は色々ありますが、ある程度ターゲットを絞ったり、敢えて読ませたい場合に使えそうです。
(4) リード文としての「CW」「NSFW」
当ブログもそうですが、ブログやホームページの更新をした際などに、そのリード文(はじめの文章、序文)や要約を記載する手もあるかもしれません。
例えば、こんな感じです。

おお、気になるな、と思ったら開いてみます。

匠の素のトゥートなんかでは、たまに「絵文字が目障りだ」というキビしいコメントをいただくこともあります。そこで、こういう風に隠したトゥートにしてみた方が目障りではないのかもしれませんね。
(5) 本文が長くなりすぎた場合に使う
何文字からそうだとは言いにくいところですが、トゥート本文が長くなりすぎた場合はやはりCWを使うケースが多いようです。
これは1つのトゥートで、ローカルタイムラインやホームタイムラインなどが埋まることを懸念してのことですね。例えば。。。
たしかに、これが連投されると邪魔ですね。TL使い物にならなくなります。
インスタンスによっては、長文トゥートを繰り返すユーザーには、運営から警告もしくはアカウント停止の対象として扱われてしまうことがあるようです。
ちなみに、friends.nico は長文に加え、CW付けない画像を投下するだけで結構キビしめに御注意いただくことがありました。。。
「CW」「NSFW」使用上の注意
CW / NSFW は、乱用するとトゥートを読んで貰いにくくなるので注意です。
内容を読むのに、わざわざひと動作が必要になりますからね。ですから、乱用は善し悪しということを踏まえた上で、使っていく必要があります。
○ 本来の使い方&一発ネタ
△ URLなど更にもうひとアクションが必要
× 隠れたコンテンツが著しく読みにくい + ワンアクション必要
ちなみに、個人的には CW / NSFW を開かれた回数などをカウントできると尚良いんですけど、今後誰かPRをGitHubに挙げたりしませんかね?
まとめ
基本的には、CW / NSFW は閲覧者を気づかうための機能です。
ネガティヴな用途(必要性)が起源ではありますが、今回のようにポジティブな使い方をしても良いはずです!それも閲覧者を気つかう1つの使い方だと匠は考えています。
また、ホントにスゴいなと思うのは CW / NSFW の使い方を日々独自に編み出しているユーザーさん達です。こういう人が世界中に沢山いるのが、連合タイムラインを見ていると分かりますね!ホントに面白い!
日々タイムラインから色んなコミュニケーションの取り方がユーザーの手によって開発されていくのが、SNSの面白さの1つだと実感するわけです。
みなさんも CW / NSFW を実践して、新たなコミュニケーションの取り方を編み出してみませんか?
もし編み出された方は是非教えてくださいませ。