その持論は大丈夫?「マストドンは流行らない」の根拠を確認してみた

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どうも、匠です。

ムズムズします。

毎日「マストドン」「Mastodon」をキーワードに検索して、色んなニュースやブログを確認するのが趣味になりつつある匠です。

そんな中、チラホラみかける「マストドン(Mastodon)は流行らない」という論調。

早い、その結論は早すぎる。。。

いや、分かりますよ。まだ流行ってないんだから、流行るとも流行らないとも好きに言えばいいんです。炎上してくれればPV増えてラッキーなんてブロガーさんもいるでしょう。

でもね、ロジックでビジネスする世界に生きてる匠としては、根拠ない論調、行き過ぎてユーザー批判になってる話にムズムズしちゃうんです。

おじさんと言われても仕方ない年齢にさしかかってるせいですかね。ポケベルから始まり、携帯、SMS、mixi、twitter、。。。ガジェット好きを拗らせて、様々なコミュニケーションツールやSNSに早い時期から飛びついて今も使い続けている人間だからですかね。憤りはないですが、ムズムズするんです。

そこで今回は完全に匠の個人的な趣味のエントリで恐縮なんですが、一つ一つ根拠を確認していきたいと思います。

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流行らない持論パターン

今後、新しいパターンを見かけたら追記していきたいと思います。

「おじさんウケするサービスは流行らない」

「おじさんウケするサービスは流行らない」インスタグラムのプロが断言
「渋谷のラジオ」×「ホウドウキョク朝活」コラボ企画

先週盛り上がりましたね。匠も「出た出た」という感じで楽しみました。

Mastodonでも書いたのですが、彼女の立場上はこう言うしかないんですよね。インスタで若い子達向けに商売してるんだから。おじさん凄いとか言ってたら、逆に媚びてあざとすぎます。だから、ビジネス的にもむしろ正常です。大人なら汲み取ってあげましょうよ。

それはさておき、ホントにそうなのかと考えると、根拠が弱いな、と。

「Prisma」というインスタ向けのサービスを存じ上げないので、そんなに「おじさん達に流行った例」として適切なのか理解に苦しむところです。彼女の周りのおじさんには流行ったのかな?

一方、匠はTwitterもインスタも最初はおじさん達が飛びついて時期を知ってます。Twitterなんて2008年は中年の皆様に流行って、妙齢に達した冬歌の女王さんなんかもハマり、WBSなんかにバンバン出てた時期ありましたよね?あれは違うんですかね?

Facebookは米国は大学からですが、日本に届いたときにはやはりおじさん達からだったように感じてます。mixiやgreeは日本の大学生から流行ってたみたいなんで、該当しないかもしれません。

この辺、良い文献などが例示できたら良いのですが、流行り廃りの話なので難しいのが残念です。

そんなわけで、反例も例示できますので「単に他の流行った例を知らないだけ」ということになります。そのため、「マストドンは流行らない」の根拠としては薄いと考えます。

こちらも同じ。

マストドンは流行らない、なぜなら
おっさんばかりだから。 mixiもtwitterもfacebookもニコニコ動画も2ちゃんもツイキャスもみんな若者達が流行らせた。 おっさん達が熱狂しているとこ…

「劣化版Twitterだから流行らない」

マストドンは絶滅しても - シアワセの容相
しょせんは亜流? マストドン、最近何かと話題になっているツイッター・ライクなソーシャルコミュニケーションツールのことだけれど、これは流行る。いや、流行らない。どっちなんだ? まず、現状のままのマストドンが流行るとは思えない。理由はいくらでもあげられるだろう。たとえば、 先行のTwitterと比較して、ほとんど機能的に何...
http://nanj.vip/archives/1990

※ほかは2chやはてブに似たようなコメントが多かったです。

Mastodonが持っていて Twitter にある機能、逆にTwitterにあるのにMastodonにある機能、双方あるため、「劣化版」と表するのは言葉の選び方を間違えていますね。劣化版や下位互換には相当しません。

書いた方々の意図から察するに、なんとなく語感が良さげだから言いたいんだろうと感じました。ちなみに、匠としては「進化不足」とするなら合ってるな、と感じます。

このように言葉のチョイスを間違えており、さらに「機能不足だから流行らない」と論じておられていても、具体的に足りないものが述べられておらず、Mastodonの構造的に実装ができないのが確実なものが述べられた持論はありませんでした。

機能不足は、進化の過程で補われるはずです。そのため、「マストドンは流行らない」と論ずるには力不足。

「まだやってないし、流行らなさそう」

リンクを貼る気力も起きません。

論外。

完全に机上の空論ですね。単にキーワードに乗っかってページビューをあわよくば稼ぎたいだけですよね、それ。

手抜きにしても程がありますよ、ブロガーさん。

「よく分からなくて辞めた」「何が面白いかわからない」「マストドンの必要性がわからない」

Mastodonで感じた「加齢化」するインターネット
 Mastodon(マストドン)というSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をご存知だろうか。4月半ば頃から急速に普及が進んでおり、ネットを中心にあちこちで話題になっている。特に日本でTwitterに辟易(へきえき)していた向きを中心に、ユーザーが急増したようだ。
マストドンに飛びついて「これはすばらしい!」みたいなこと言ってるやつは目立ちたいだけのアホ - 今日も得る物なしZ
とりあえず登録しておくかみたいな人はともかく、これは素晴らしい革新的だポストtwitterだみたいなことを言ってるのは完全なアホ。 自由でオープンソースなSNSですと言っておきながらエロは遮断されるわ突然全情報がリセットされるわ海外のサーバーが突然消滅してなかったことになってメールアドレスとパスワードだけぶっこ抜かれる...
http://www.mirokukasai.com/entry/2017/04/23/181624

惜しい。

ログインしたまでは良かった。それなら、みんなが何を楽しんでいるのかを見聞きしたり、自分で色々試してみて結論を出していただきたかったところです。むしろ面白みを感じないことを誰かにトゥートして意見を募るのも良かったのですが、その前に結論を出されてしまったようで残念。

このような方々はたぶん「どうぶつの森」もハマりません。ミッション達成型のゲームか、手取り足取り推奨してくれるAmazonで楽しんでいただくのが良いでしょう。

冗談はさておき、自由さをウリにしているSNSを使ってみようとしておきながら、キチンと楽しみ方を誰かに教えて貰えないと楽しめない人は相当数いることでしょう。私の両親なんかモロそうです。

「ローカルタイムラインや連合タイムラインを見て、気になったらトゥートしたり、お気に入りを付けるのがそんなに面倒なの?」と思うところです。せめて1時間くらいは試行錯誤してほしいですが、仕方がありません。これは種族や宗教に近いもんです。

いっぽう自由度の高さをウリにしたSNSを自由に謳歌する層も多数いるでしょう。そういう自由さをウリにするゲームがランキングトップになったりするケースは過去を見て何度もありますから、必ずしも「自由度の高さが流行を阻害する」ことは無いと考えます。というか、Twitterより自由だから伸びてるんですよね?mastodonは。

そのため、「より多様な使い方が出てこないと、より多くの層のユーザーに流行りにくい」が正確な表現であって「マストドンは流行らない」と結論づけるのは、やはり無理があると考えます。

ちなみに、「時間が無いので、やる価値がない」という持論はもはや流行り廃りと関係なく、使う人の事情ですね。やっぱり論外。

「テクノロジーが先行し過ぎるサービスは流行らない」

先ほどの女性社長に加えて、こういう似た記事をいくつかみました。

http://assets20.hatenablog.com/entry/2017/05/07/190000
「マストドン」に解説記事は、技術じゃなくて何故楽しいかを教えてくれよ!

これはいくつか当たってる部分もあるかな、と考えます。

「インスタンスを自分が構築できる」「APIが使いやすい」「OStatusはクソだから面白い」なんて言葉で興味をそそられるのはエンジニアだけで一般層にはちんぷんかんぷんでしょう。そういう意味では当たっています。

今はそこの特徴ばかりにスポットライトが当たっている、というか論客がそちらに集中しているので「テクノロジー先行で、それ以外に特徴が無い」ように見えているだけです。

ちなみに、Mixi や Twitter、Facebookだって最初はそんな感じがありました。凄いトラフィックをどう捌いているのかなどテクノロジー論が熱かったんです。これもたぶん批判してる人が知らないだけ。PerlでMixiなんて正気か?なんて話をしてたのを覚えてます。今もPerlでしょうけど。

では、「テクノロジーが先行し過ぎるサービスは流行らない」から「mastodonは流行らない」のか。それを結論づけるのは時期尚早でしょう。

コミュニケーションの試行数が圧倒的に偏りすぎており、Pixivユーザーみたいな作品発表の場みたいな使い方やディスりあい、あるいは既存コミュニティツールの延長しかまだ使い方が発明されていません。LINEのスタンプのような、他のSNSと決定的にちがうコミュニケーション機能も実装としては薄いと言わざるを得ません。(絵文字は該当しそうなんですけどね。。。

つまり、新しい使い方はまだ発明されていないんです。

これはTwitterが出てきたときもmixiが出てきたときもLINEもFacebookもありとあらゆるSNSの最初は同じです。必ず「何をつぶやけばいいんだ」「何をすればいいんだ」なんて話は通過儀礼です。

今後、色んな使い方がされて、楽しい使い方が発明されます。逆に発明してくれる層として有望なのが、自由な発想で様々な文化を生み出してくれる実績を持つ10代のユーザーだったりするわけです。そこをユーザーとして取り込んでいくかはmastodonの課題かもしれません。

話が逸れました。

この「テクノロジーが先行し過ぎるサービスは流行らない」持論については、「『楽しい使い方が発明されない』とmastodonは流行らない」が正しいでしょう。その意味では当たらずとも遠からずと考えます。

「OpenPNEを越えられないのでは?」

マストドンの大先輩?―誰でもSNSを運営できる「OpenPNE」は今 [インターネットコム]
誰でもTwitterに似たおしゃべりの場を運営できる「Mastodon(マストドン)」が人気だが、ふと思い出すのは大先輩と言える「OpenPNE(オープンピーネ)」だ。
マストドン(Mastodon)はOpenPNE(オープンピーネ)を越えられるか!?:放送と通信の地殻変動
■マストドン(Mastodon)って一体!?この一週間、マストドン(Mastodon)の話題を聞かなかったことがないくらい勢いづいてます。知らない人には何のことだかさっぱりわからない。何かのどんぶりなのか? 「マス...

mastodonが流行るかどうかを、オープンソースのmixiクローンから始まっている「OpenPNE」と比べるのは論拠としてイマイチかな、と考えます。

「OpenPNE」は既存SNSクローンですから、「OpenPNEを使った一般ユーザー向けサービスが根付かなかった」あるいは「一般ユーザーに『SNS』という認知はあっても『OpenPNE』という認知が広まらなかった」というのが正しい経緯だと感じます。
※今はmixiとは一線を画していってる模様ですが。

一方、「OpenPNE」は未だに企業や学校の中でクローズドなコミュニティを形成するためのインフラ、クローズドなコミュニティを形成するSNSとして、今もキチンと活用されています。実際に、匠も数年前に転職するまでは、退職する前の会社でユーザーとして活発に利用していた実績もあります。そういう状況でなければ、直近でわざわざ下記のような記事が出たりしないはずです。

OpenPNE(オープンピーネ)とは?できること、機能をわかりやすく解説します | カゴヤのサーバー研究室
情報化社会の今、情報の共有は社内に限らず、大学のサークルや趣味のコミュニティなど様々な場面で必須になってきます。そんなときはSNSの活用が便利です。多くの目的に応じて作成でき、30,000以上(公式サ…

そういうことから「OpenPNEは流行らなかった」は言い過ぎであって、「OpenPNEを使ったSNSサービスが一般ウケしなかった」が正しいと考えます。

だから「mastodonは流行らない」かというと、それはどうでしょうか?

関係ない、相関性が無い、と匠は考えております。

現時点でも、mastodonがTwitterに似てはいるものの、Twitterクローンとして論じてるケースは殆どありません。また、OpenPNE の代わりに mastodon で作ったインスタンスが流行るかどうかは、mastodonそのものが流行るかどうかとは別ですよね。インスタンス運営の話ですから、mastodon全体の話と混同してはいけません。

ちなみに、流行らないmastodonインスタンスが出てくるのは当然あるだろうな、と思います。そういう意味ではOpenPNEで作ったSNSと、mastodonのインスタンスを比べるべきでしょう。

話は逸れましたが、以上の話から OpenPNE そのものを例に出すのは論拠として適切では無いようです。

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まとめ

いずれも論拠が弱いことが分かりました。

時期尚早

これに尽きます。

まあ否定する気持ちも分かります。簡単でよく見えるんですよね、否定しておくと。あんまり深く考えなくてもできますしね。(このエントリもさほど深く考えたわけではないですが。

今後は、どういうポイントが流行る契機になりそうかを論じていけたらと思います。