今年もアッという間に冬を越して、新学期を迎えました。
本業の多忙具合はさておき、我が社にも新入社員が多数入社してきた姿を見かけました。
そういえば、入社した直後に「これを読んでおきなさい」とお偉いさんにたくさん書籍を紹介されたことを思い出しました。
しかし、今になってみれば、どれも定番ではありましたが、役に立ってるかは怪しいと気づく次第です。
そこで当記事では、匠が20代の頃に読んで、実務で役に立っていると自信を持って紹介できる書籍を紹介したいと思います。完全に独断と偏見。
新入社員はもちろん、定番ばかり勧められて飽き飽きしてる若手社員にも、ぜひ読んでいただきたいです。
ちなみに、社内SE → SIer基盤系SE → プリセールスSE → マーケティング&営業 → なんでもやSE という変わってるかもしれない経歴ですが、その分いろいろな側面がわかるかもってことでご了承ください。
コミュニケーション&表現
わかりやすく伝える技術

上司への報告で怒られてばかりだったときに読んで、飛躍的にコミュニケーションが改善できた名著です。
相手と場面に合わせて伝える内容を適切にする「クリティカルコミュニケーション」を、非常に理解しやすく記載されています。
特に重要な点は、喋る内容を絞り込むこと、重要なことを先に伝えること、だと感じました。
この書籍は、新入社員だけでなく、話が冗長だと言われがちなエンジニアにも良いと思います。というか、そんな同僚に読んで欲しい。。。
「分かりやすい表現」の技術

こちらは文章を書くときの基本的な考え方が詰め込まれています。
小手先のテクニックではなく、考え方を知るという感じでしょうか。
汎用性も高い考え方なので、早く覚えた方が良いな、という内容です。
ビジネス/ビジネスロジック
ザ・ゴール/ザ・ゴール2


最初に読んだのはコミックではなくてこちらの小説版。


定番にギリギリ入りそうで入らないことが多い「ザ・ゴール」シリーズ。匠が20代の頃は薦めてくれるオジサマ方はいませんでした。今はもう定番になってるんですかね?
最近、コミック版も発売されましたが、エリヤフ・M・ゴールドラット博士の TOC (Theory Of Constraints / 制約理論)を分かり易く教えてくれる名著です。
個人的には、ザ・ゴール2の「思考プロセス」のおける「現状問題構造ツリー」をはじめとするツリーと、矛盾を解決するための「雲」は画期的でした。
ビジネスにロジックを役立てるための考え方が満載ですから、早く知って早く練習して良かったなと感じています。
ザ・キャッシュマシーン

ふとエンジニアリングの現場から、営業やマーケティングの現場に異動した時に、先程のTOCが生産現場以外でも役立つことを知ったのがこの書です。
何をボトルネックと考えるのか、何を構造ツリー化することを考えるか、など現場で使うためのヒントが詰まっています。
正直、マーケティングを行う中でのKPIの立て方、そのまま活用させて貰いました。ありがとうございました。
三枝匡 三部作



会社が買収されて、精神的にも体調的にもツラかったとき、ふと読んで気持ちを立て直せたシリーズ三部作です。
いっきに三部作を読んでしまいました。
会社を建て直すにはどういうことを考えていくべきか、途中で出てくる障害(特に人系)など、非常にリアリティがあり、勉強になりました。
営業零課接待班


読みやすい娯楽小説とも読めますが、実は嫌がられがちな営業の「接待」で売上を作っていくことに全力を尽くす話です。
この小説を読んでから、「接待」も投資の1つ、重要な営業活動の1つであると思い直すことができました。
営業だけでなく、付き合わされることのあるエンジニアなんかは読むと、見方が変わって良いと思います。
マーケティング
マーケティング戦争

有名製品のマーケティング戦略について学ぶことができます。
なるほど、こういう風に考えられたんだなぁ、とマーケティングを勉強できます。
世の中の製品のマーケティングを考えられるようになって良いので、マーケッターだけでなく、匠はエンジニアにも読んで欲しいと考えています。特にメーカーのエンジニア。
逆転の競争戦略

ビジネスをする以上、競争、競合というものは必ずあります。
そうした上で、競争にどう勝つか、どうやって逆転するのかを書かれています。
スタンダードな考え方などを事例を交えて理解できるため、非常に分かり易いです。
競合案件に関わる方々、特に営業やSEには早く読むべきと感じました。もちろんプロダクトマネージャーも。
資料作成
7日間でマスターするデザインシリーズ


仕事をしていくうえで、資料を作る機会が多い身の上でした。そんな中、社会人二年目で整理された資料が伝わりやすいことに気付きました。
そこで、本書たちで配色やレイアウトの基礎を早いうちに覚えて、すぐに生かしました。特にパワポ。
この書籍で培った基礎は、今も資料作りに生かせています。社内では、匠の資料はキレイで説明しやすいと評判で、有り難い限り。
ノート術
トニー・ブサン著のマインドマップ


マインドマップは、柔軟なレイアウトで書き残せるノート技法です。
もちろんマインドマップを作っていく課程で、様々なアイディアを思いつきます。
ルールも簡単で、すぐに使い始められるのも良いところ。
ソフトウェアエンジニアリング
ソフトウェア見積り

見積って難しくて、過小見積もりしまくって、ひーこら言ってた若手SE時代。
この本を読んで、ソフトウェアを作る あるいは 導入するための見積法を学びました。
小手先の方法だけでなく、基本的な考え方が身につきました。
リーダブルコード

プログラミングにまみれていた時期がありまして、キレイなコードが書くことに苦しんでいた時期に読みました。
そもそもキレイで読みやすいコードとは何なのか、何を気をつけていくべきなのか、など基礎的な考え方が理解できます。
プログラマーにとっては定番の名著といわれますが、エンジニア一般に読んで欲しい名著だと思います。
体調管理
キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方

今となってはコメンテーターや社長として有名な「小室淑恵」さんですが、その初期の頃の書籍です。
ライトな書き口ですが、ワークライフバランス、つまりは仕事だけじゃ無く生活も重要視していいんだ、と感じたのを覚えています。
ワーカホリックを自称していた酷い時期でしたが、この本を読んだタイミングから私生活を考え直すキッカケとなって、ちゃんと人らしい生活に立て直せたのでした。
一生太らない体のつくり方


とりあえずジムに行って、とりあえず食事を絞って、効果が出なくてイライラしたり、挫折を何度も繰り返したりとした時に読みました。完全にタイトル買い。
しかし、この書籍はタイトル通りに「太らない考え方」を教えてくれました。なるほど、太るメカニズム/太らないメカニズムはこうなのか、と。
この本を読んでからは、もっとロジカルにダイエットができるようになって、今も体型維持に役立てれています。スロトレはもうやってませんが。
紹介しながら、新社会人1年目の時に読んでたら良かったなぁと後悔の念が募ってきました。1年で100冊近く読んだ中に、今回紹介した書籍はなかったのが悔やまれます。