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USBマイク「TASCAM TM-250U」はオンライン会議をレベルアップできるか?

「TASCAM TM-250U」はオンライン会議をレベルアップするUSBマイクか?

もっと良い音声でオンライン会議や配信をしたい

そう思う人はまだまだ多いですよね。

コロナ禍で、とりあえず手に入れたヘッドセットやWebカメラを手に入れた人は、我慢できなくなってくる頃です。

オーディオインターフェースとマイクでリッチな環境を整えたものの、オーバースペックだなと感じた人もいるかもしれません。

そこで、もっと省スペースで使いやすいUSBマイクを検討した結果、ティアック社のUSBマイクロフォン「TASCAM TM-250U」を選択してみました。

この記事が、新たなマイクの購入を検討される方々の一助になれば幸いです。

TASCAM TM-250Uとは?

この記事でご紹介するのは、こちらのマイクです。

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実売1万円を切る価格帯ながら、高品質なUSBコンデンサーマイクです。

多機能なマイクですが、主な特徴は下記3点です。

  • オーディオインターフェース不要
  • 高コスパなコンデンサーマイク
  • XLR端子/USB-C/3.5mmジャック搭載

TASCAM TM-250Uの外観

このマイクを付属の卓上スタンドに立てた概観はこちらです。

TASCAM TM-250Uを専用の卓上スタンドに立て、ケーブルを繋いだ状態。
TASCAM TM-250U と卓上スタンド

スタンダードなマイクと異なり、ヘッド部分(集音部)が大きくなっているのが特徴です。

また、下部には XLR端子 と USB Type-C端子、3.5mmオーディオミニジャックを備えており、利用環境に合わせて接続できます。

少し変わった形ですが、シンプルながら重量感のあるメタル筐体には安心感を覚えます。

また、このマイクの形状であれば手持ちでも使えます。もちろん、標準の卓上スタンドやマイクアームに設置しても使えました。

次にフロントパネルですが、上から下記の並びになっています。

TASCAM TM-250U フロントパネルは1つのインジケータ、MUTEボタン、2つのつまみのシンプルな構成。操作に迷うことは少ないでしょう。
TASCAM TM-250U フロントパネル
  1. インジケーター(緑:電源ON、赤:ミュート)
  2. ミュートボタン
  3. ゲインつまみ(マイクの入力レベル調節)
  4. ボリュームつまみ(ヘッドホンの出力レベル調節)

よくあるシンプルな構成で、説明書なしでも操作に迷うことはないでしょう。

実際に電源をONにしてディスプレイ前に設置してみると、こんな感じです。

実際に使ってみると、このミュートボタンが便利だと感じました。

ミュート状態になるとインジゲータが赤く光るので、オンライン会議でON/OFFの間違いなどが起こりにくくなります。

また、ボタン式スイッチなので、スイッチ式と比べると手軽にON/OFFできて便利でしたね。

TASCAM TM-250Uのスペック

TASCAM TM-250Uのスペックは次の通りです。

形式コンデンサー
指向性スーパーカーディオイド
周波数特性20Hz~20kHz
感度-32dB (0dB=1V/Pa at 1kHz)
最大SPL130dB (at 1kHz = 1% THD)
サンプリング周波数マイク入力 ADC: 44.1k/48kHz
ヘッドホン DAC: 44.1k/48kHz
ADC特性THD+N: 0.01%
S/N 比: 89dB
ダイナミックレンジ: 89dB
DAC特性THD+N: 0.005%
S/N 比: 96dB
ダイナミックレンジ: 93dB
ヘッドホン出力3.5mmステレオミニジャック
USBUSB Type-C / USB Audio Class (UAC 1.0)
電源5V USB バスパワー
外形寸法65mm × 203.4mm (直径 × 長さ)
質量439g (本体のみ)
付属品USB Type-C - Type-A ケーブル(2m)
マイクホルダー(ネジ径 5/8インチ)
卓上マイクスタンド
取扱説明書(保証書付き)
スペック表(引用元はこちら

指向性はスーパーカーディオイドのコンデンサーマイクですから、良くも悪くも広範囲に渡って集音できます。

また、USB-C/USB-Aでパソコンと接続でき、USBバスパワーで駆動するのが良いです。

オーディオインターフェース不要ながら高音質なマイク入力ができるため、卓上の機材を減らせるモバイル利用可といったメリットがあります。

接続機器が準備できれば、iPhoneやiPadでも利用可能です。

また、 ヘッドホン出力端子にはダイレクトモニター機能も実装されています。

同梱された紙の説明書だけではよく分からなかったのですが、こちらのダウンロードページに「ダイレクトモニター機能の設定方法」があります。

このダイレクトモニター機能で、ヘッドホンで自分の声を直接聞きながら、マイク入力ができるわけです。

よく配信や実況などで重宝される機能で、利用場面によっては便利ですね。

なお、この「ダイレクトモニター」機能は、接続先のWindows/Mac側の設定でON/OFFを切り替える珍しい仕組みです。

TASCAM TM-250Uのマイク性能は?

マイクは実際に試してみるのは一番!ということで、筆者の自宅環境で検証しました。

TASCAM TM-250U ななめ 20cm レイアウト写真
筆者のデスク環境

よくあるデスク環境で、モニターの少し手前で邪魔にならないように配置しました。

椅子に座った状態で、筆者の口からはだいたい20cmくらいの距離だと考えてください。

TASCAM TM-250U ななめ 20cm レイアウト

このような環境で使用することを想定して、実際に検証して見ました。

ちなみに、基本的なつまみの状態は下記の通りです。

TASCAM TM-250U 検証時の基本的なつまみ状態は、ゲイン(入力レベル)を一番上に印が来るように設定しました。
TASCAM TM-250U 検証時の基本的なつまみ状態

また、パソコンに対するUSB接続のみの検証としました。

これは、XLR端子で接続する場合にはオーディオインターフェースが必要となるためです。

そうなると、マイクとオーディオインターフェース双方の要因を考慮する必要がありますし、USBマイクの利便性を生かせなくなってしまうからです。

もちろん、オーディオインターフェースを利用した場合のメリットはありますが、あくまでマイク単体の評価ということでご理解ください。

この検証結果は、こちらの動画をご覧ください。

以下で動画の検証内容を少し解説します。

TASCAM TM-250U単体でしゃべってみた

まずはTASCAM TM-250Uに対して、距離だけを変えて設置して比べてみました。

ケース1)TASCAM TM-250U 正面 20cm

マイクの配置は、下記の図の通りです。

TASCAM TM-250U 正面 20cm  レイアウト
TASCAM TM-250U 正面 20cmの配置図

この条件を踏まえて、以下で音声を聞いてください。

ケース1 0:00〜

動画中は波形を表示していますが、素人が波形を見たところで大きな違いは分かりません。ただ、入力レベルの大きい小さいくらいは分かると思って紹介しました。

このスタンダードなケースでは、コンデンサーマイクの特性がよく分かります。

  • 集音性能が高く、特に声をキレイに集音可能
  • 周りのノイズも多く拾ってしまう

実際には、話者の声はキレイに拾えているため、ノイズリダクション機能があるオンライン会議ツールを使用するのであれば問題ありません。

これは配信や実況、あるいは録音であっても同じですから、ノイズリダクションが必要と考えた方が良いかも知れませんね。

これはコンデンサーマイク全般の特徴であって、TASCAM TM-250Uが特別ノイズが多いというわけではありませんので誤解なく。

ケース2)TASCAM TM-250U 正面 5cm

次にマイクを近づけてのテストです。

配置は下記の図の通りで、キーボードの手前に配置するイメージです。

TASCAM TM-250U 正面 5cm レイアウト
TASCAM TM-250U 正面 5cmの配置図

近づけた分、入力レベルが大きくなってしまうので、GAINつまみを下げて入力レベルを落としました。

TASCAM TM-250U 検証時の基本的なつまみ状態は、ゲイン(入力レベル)を一番上に印が来るように設定しました。
TASCAM TM-250U ケース2でのつまみ状態

これらを踏まえて、入力した音声を以下で聞いてください。(ケース2部分)

ケース2 0:29秒〜

音声を聞くと分かる通り、次のような特徴が分かります。

  • 話者の声が強調され、ノイズを感じにくくなる(それでもノイズはある)
  • 入力レベルを下げても、ケース1と変わらない音量で聞こえる
  • わずかに集音した声の音質が良い(感覚)

本来「マイクはなるべく口元に近づけて使うべき」「マイクと口元の距離が重要」ということもありますので、良い音質で入力したい場合はこれくらいの距離で録音するべきでしょう。

ただし、ポップガードなどは付属していないので、破裂音などが気になる方は別途購入&設置が必要になりますね。

ケース3)TASCAM TM-250U 斜め 20cm

今度は、日常の利用を想定した設置位置を試します。レイアウトはこちら。

TASCAM TM-250U ななめ 20cm レイアウト
TASCAM TM-250U 斜め20cmの配置図

オンライン会議で常用するなら、最も実用的な配置と距離感です。

先に説明した筆者宅のデスク環境がまさにこれです。

TASCAM TM-250U ななめ 20cm レイアウト写真
TASCAM TM-250U 実際の利用を想定した配置

これを踏まえて、下記の音声を聴いてください(ケース3部分)

ケース3 0:59〜

方向が違えど距離が変わらないせいもあって、ケース1との違いはほぼ分かりません。

つまり、オンライン会議での常用ならこの配置でも十分に利用できるわけです。

ただ、ヘッドホンで聴くとやはりノイズが気になってしまいますね。

ケース4)TASCAM TM-250U 背面 20cm

少しトリッキーですが、マイクの背面に向かって話しかけてみました。

TASCAM TM-250U 背面 20cm レイアウト
TASCAM TM-250U(背面)から正面20cmの配置図

これを踏まえて、下記の音声を聴いてください(ケース4部分)

ケース4 1:27〜

当然ですが、正面よりも若干辛くなっていますが、まだまだ許容範囲です。

また、話者以外のノイズの音量が大きくなっている、音質が悪くなっているのは気のせいではないと思います。

つまり、背面の音量も拾えるが、基本的には正面の音を集音する特性だと言えます。

このマイクの指向性は「スーパーカーディオイド」ですから、その特性通りです。

ポッドキャストやインタビューなどで、二人以上の会話を録音する場合には注意が必要ですね。

TASCAM TM-250Uをノイズリダクションしてみた

ケース5)NVIDIA Broadcastで使ってみた

コンデンサーマイクの特性上、ノイズを拾いやすいです。

そこで、筆者が常用している「NVIDIA Broadcast」を使ってみます。

同社製GPUを使ったAI効果で、高い品質の補正機能が実現できるのが特徴です。

レイアウトはケース1と同じく正面20cmの配置のままで、ノイズリダクション機能実行をしてみた結果がケース5です。

NVIDIA Broadcastの設定は次の通り、ノイズ除去とルームエコー除去をフル適用している状態でした。

NVIDIA Broadcastコンソールで、ノイズ除去とルームエコー除去をフル適用している状態
NVIDIA Broadcastコンソール

この条件を踏まえて、音声を聴いてみてください(ケース5部分)

ケース5 1:55〜

聞いていただくと分かる通り、ノイズやルームエコーは除去され、話者の声だけがくっきりと聞こえる結果でした。

しかも、話者の声が聞き取りやすく、ケース2よりも更に良く感じます。

この状態であれば、音楽の録音やアテレコ、実況などでも十分使える品質ではないでしょうか。

少なくともオンライン会議では、まったく困ることはなさそうですね。

TASCAM TM-250UをZoomで使ってみた

次に、実際のオンライン会議で使用するツール「Zoom」を使用して録音テストを実行してみました。

この検証では、デバイスによる違いを比べてみることにしました。

なお、Zoomは Windowsデスクトップで使用したものとなります。

ケース6) Zoom + TASCAM TM-250U

Zoomのミーティングを実行して、次のようにフル(高)でノイズリダクション(「背景雑音を抑制」機能)をかけました。

Zoomのオーディオ設定で、フル(高)でノイズリダクション(「背景雑音を抑制」機能)をかけました。
Zoomのオーディオ設定

この条件を踏まえて、下記の音声を聴いてみてください。(ケース6)

ケース6 2:22〜

その結果、ほぼノイズは聞こえなくなりました。

声の音質は、ケース4よりは良く、ケース1に少し劣る感じでしたね。

とはいえ、オンライン会議の実用上は問題無いレベルだと感じました。

ケース7) Zoom + Webカメラ

比較対象にした、筆者が常用しているWebカメラはこちらです。

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ノートパソコン備え付けのカメラよりも画質とマイク性能も良い優れものです。

このWebカムを使って、Zoom会議でレコーディングした結果がこちらです。(ケース7)

ケース7 2:48

しかし、コンデンサーマイクと聞き比べてしまうと、反響音やこもった声、僅かに割れた音などが気になってしまいます。

この結果から、TASCAM TM-250Uによってオンライン会議の音声品質が劇的に向上できたことが確認できました。

TASCAM TM-250UをMicrosoft Teamsで使ってみた

もう一つオンライン会議でよく使用するツールに「Microsoft Teams」があります。

こちらのツールを使用して、録音テストを実行してみました。

なお、Zoomのケースと同様に、デバイスによる違いを比べてみることにしました。

こちらもWindowsデスクトップで使用したものとなります。

ケース8) Teams + TASCAM TM-250U

Microsoft Teamsでも、次のようにフル(高)でノイズリダクション(「背景雑音を抑制」機能)をかけました。

Microsoft Teams のオーディオ設定でも、フル(高)でノイズリダクション(「背景雑音を抑制」機能)をかけました。
Microsoft Teams のオーディオ設定

その上で、オンライン会議機能でレコーディングしてみました。

この条件を踏まえて、下記の音声を聴いてみてください。(ケース8)

ケース8 3:19〜

ケース1またはケース2に近い音質で、ノイズなしに入力できていることが分かります。

ケース5のNVIDIA Broadcast使用時と比べると一段落ちるものの、音声品質の高いオンライン会議を実施できることは間違いありません。

ケース9) Teams + Webカメラ

こちらでも、筆者が常用しているWebカメラを使用して録音してみました。(ケース9)

ケース9 3:46〜

コンデンサーマイクと比べてしまうと、こちらも明らかに音質が悪くなります。

聞こえないこともありませんが、下手をすると聞き取り漏らしてしまうかもしれないレベルで声がこもっていることが分かります。

この結果からも、やはりTASCAM TM-250Uによる品質改善が顕著に見られました。

つまり、TASCAM TM-250Uを利用するとオンライン会議の音声入力の品質は向上できると確信できましたね。

TASCAM TM-250Uを使ってみた感想は?

実際にTASCAM TM-250Uを1ヶ月間使い続けてみて、率直に感じたことを紹介します。

良かったところは?

  • オーディオインターフェース不要なのが最大のメリット
  • オンライン会議用途ならば、聞き逃しが減るほどに十分な音声品質が得られる
  • ミュートボタンとインジケータが秀逸で、ミュート解除漏れ事故が減る
  • ノイズリダクションのかけ方次第で、録音や配信にも利用可能
  • サンプリング性能は高くないが、DAC的な使い方も可能

なお、ダイレクトモニター機能も付属していますが、筆者のメイン用途であるオンライン会議では利用機会がありません。

一方で、実況や録音をする人には大きなメリットとして感じられるかも知れませんね。

もう一歩という点は?

  • 本体が少し大きめ
  • 頭が大きいデザインの好みは分かれる
  • 16-bit/48Hzというサンプリング性能は平凡
  • ポップガードを付ける場所や配置に困る
  • ダイレクトモニター機能の設定が分かりにくい

特に、デザインよりも、入力出力ともにサンプリング性能が平凡という点が気になりました。

もちろん価格帯を考えれば妥当なんですが、妥当であるが故に強みでもなく平凡だなと感じてしまいました。

オンライン会議中心の使い方では気になりませんが、音楽や動画の制作に使用するのであれば、使う人のレベルによっては物足りないと感じてしまうかも知れません。

また、ポップガードが必要な場合は追加機材が色々と必要になるので出費がかさむなとも感じました。せめて卓上スタンドに取り付ける箇所があると良かったかな、と思ったりしました。

TASCAM TM-250Uがおすすめな人は?

もっと良い音声でオンライン会議や配信をしたい という人には最適です。

筆者は1ヶ月使い倒してみて、まったく不都合を感じることはありませんでしたので、間違いありません。

また、実況や配信をする人にも十分な性能を発揮してくれるはずです。OBS studioなどでノイズリダクションをかければ十分な音質が得られます。

一方で、音楽や動画の録音を考える人には、音質(サンプリングれーとなど)の面でもう少し物足りないかも知れません。そのため、録音初級者向けのマイクとも言えるのかも知れませんね。

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この記事を読まれた方の1人でも多くが、素晴らしいオーディオ環境を手に入れて、幸せな在宅勤務が実現できることを願っています。

最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。

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